むとうゆたかのありがと横丁☆

essayist, copywriter and blog writer. ネコ大好き。カフェ好き。代表ならなんでも好き。フリーランスの、エッセイスト。コピー。仕事の話や私的なメッセージはspontaneusly1969@gmail.comまで。

とびら。

扉を開けた。外は小雨だった。僕は

リュックを背負い、傘を開いた。

階段を降り、水たまりに、いきなり

トラックが通り、ジーパンが

濡れてしまった。

「あーあ」とつぶやき、

駅へ向かった。途中で

自動販売機で抹茶を買い、

飲んだ。多くの傘が揺れながら、

通りを過ぎていく。

僕は学校へ向かった。

高校に行く人、会社に行く人、

小学校に行く人、ばらばらだ。

みんな今日のタスクを背負っている。

 

扉を開けて部屋にはいった。小雨で少し濡れていた。

ただいま。誰もいない部屋につぶやいた。

買い物袋をテーブルに置き、

疲れ果て疲れたベッドで横になった。

そのまま眠った。

 

また扉を開けた。晴れていた。

女の子たちがキャッキャ言って通り過ぎた。

主婦の二人連れが買い物の話を

楽しそうに話して歩いて行く。

鳥が羽ばたいていく。

今夜はいい夜になりそうだ。