じゃあ、どうしろっていうんだ」
「知らないわよ、pokemon goやってたじゃない」
「オレが聞きたいのは、どの候補者に入れるか
ということだ」
「まだ、決めてないわよ」
「そうなの」
夫婦はサイゼリアで食事をしていた。
やや男性が興奮していたが、落ち着いてきた。
「都知事選挙の次はリオオリンピックだぞ」
「すぐ盛り上がるんでしょうね」
「年末はアメリカ大統領選挙だ」
「私たちのことも考えてよ」
女性はペペロンチーノを口に運んだ。
「少しづつでも貯金しないとな、人口減ってく
というし、まともな年金でるかどうか」
「安心するから消費するのにね」
彼はハンバーグを切り口に運んだ。
「人口問題について考えたんだけどさ、
<選択制国労働ビザ受け入れ>が
いいかと思ってる。
「例えば?」
「移民の主なトラブルは言語だ。だから4年は
日本語を勉強してきてもらう」
「ふーん」
「国は選択する。日本に好意的な国から
カンボジア。これ
らの国に限定して、労働ビザをだす」
「テロ大丈夫?」
「それは経歴でわかる。イスラム教徒は
移民にしない」
「あなたの考えはいつも大胆ね。実行するのは
与党だけど。やるかなあ」
「やるさ。人口構造を変えるには移民しかない」
ハンバーグはおいしい。口に含んだ。
「ぼくら、これからどうなるんだろうね」
「それはなりゆきよ。今先が読めないもの」
「公務員以外、安定を失ったよな、この国」
「ねえ、それより、今度東京ディズニーランド
いこうよ。久々に行きたくなってる」
「そうだな・・・・行きたいな」
「じゃあ。行こうね」
「了解」
彼と彼女は、サイゼリアを出て行った。
街ではpokemon goをやる人にあふれていた。
星がキレイだった。