むとうゆたかのありがと横丁☆

essayist, copywriter and blog writer. ネコ大好き。カフェ好き。代表ならなんでも好き。フリーランスの、エッセイスト。コピー。仕事の話や私的なメッセージはspontaneusly1969@gmail.comまで。

サイゼリアカップル。

じゃあ、どうしろっていうんだ」

「知らないわよ、pokemon goやってたじゃない」

「オレが聞きたいのは、どの候補者に入れるか

ということだ」

 

「まだ、決めてないわよ」

「そうなの」

夫婦はサイゼリアで食事をしていた。

やや男性が興奮していたが、落ち着いてきた。

都知事選挙の次はリオオリンピックだぞ」

「すぐ盛り上がるんでしょうね」

「年末はアメリカ大統領選挙だ」

「私たちのことも考えてよ」

女性はペペロンチーノを口に運んだ。

「少しづつでも貯金しないとな、人口減ってく

というし、まともな年金でるかどうか」

 

「安心するから消費するのにね」

 

彼はハンバーグを切り口に運んだ。

「人口問題について考えたんだけどさ、

<選択制国労働ビザ受け入れ>が

いいかと思ってる。

「例えば?」

「移民の主なトラブルは言語だ。だから4年は

日本語を勉強してきてもらう」

「ふーん」

「国は選択する。日本に好意的な国から

きてもらう。ベトナムインドネシア、インド、

オーストラリア、ニュージーランドミャンマー

カンボジア。これ

らの国に限定して、労働ビザをだす」

「テロ大丈夫?」

「それは経歴でわかる。イスラム教徒は

移民にしない」

「あなたの考えはいつも大胆ね。実行するのは

与党だけど。やるかなあ」

「やるさ。人口構造を変えるには移民しかない」

ハンバーグはおいしい。口に含んだ。

 

「ぼくら、これからどうなるんだろうね」

「それはなりゆきよ。今先が読めないもの」

「公務員以外、安定を失ったよな、この国」

「ねえ、それより、今度東京ディズニーランド

いこうよ。久々に行きたくなってる」

「そうだな・・・・行きたいな」

「じゃあ。行こうね」

「了解」

 

彼と彼女は、サイゼリアを出て行った。

街ではpokemon goをやる人にあふれていた。

星がキレイだった。