財布を忘れたのであった。
走った。僕は店へ走った。
「これですね。ありましたよ」
店の人はとっといてくれた。
「ありがとう」
嬉しかった。日本だからだ。
帰り道、電柱の立つ細い道を
帰りながら、「そろそろ身を固めないとな」
と言って足取りを早くした。
途中の自動販売機に150円をカシャンと入れて
抹茶ドリンクを買って、ゴクゴク飲んだ。
なんか自分の中で、孤独をかんじた。
そういうとき、僕はスマートフォンの
ゲームをやる。なんかきがまぎれるのだ。
でもどこで出逢うのだ?出逢いパーティー?
やめやめ、考えるのやめ。
僕は飲み干したボトルを、自動販売機
の横のゴミ箱に入れる。
「一緒にいて、楽な雰囲気なひとがいいな」
いわば、ネコ系の人かな。と思った。
遠くで鳥が二羽飛んだ。
「いいことないかなあ」
「パーティーいこうかな」
こころの中の小さな葛藤のあと、家についた。