僕は電車から降りた。
人混みが行き交う。みんなどこに向かうのだろう。
笑顔にする街、渋谷。原宿と渋谷は、
降り立った人が何故か笑顔である。
派手な広告と適度に外国の方がカメラを向ける。
ちょっと脇道に向かうと、美味しそうな
カフェや食堂があった。さっそく席に座る。
「渋谷はいつ来ても、変化してるよな」
「ああ、おもしろいね。買い物も楽しいし」
スパゲティペペロンチーノとトマトボール
を2つ。店員に告げる。
「日本の活気が感じられないか?ここにくると
不安がなくなる」
「そうだよな。代々木公園もそうだ」
「結構広告がこの渋谷で実験を試みて
いるんだよ、そこが変化を生んでいる」
「観光客を惹きつけられなくなったら
終わりだよな、それはある」
おまたせしました。パスタがきた。
「店舗の新陳代謝もある程度必要だよな、
新宿は停滞気味だ」
「新しい店やリニューアルはあるといいよ」
「銀座はどうだ」
「あそこは格式があるから、人を選ぶ」
「そうだな、それはあるな」
二人は一通り食べ終わると、店をあとにした。